女
女の魔性は、空から落ちてくるのだ
夜半の月の凍てつく吐息に乗って
あまた降り注ぐ星々の光の中を
さざめき笑いながら
私をすくい取りに来るのだ。
それは 最初
まるで優しく、
赤信号で立ち止まった私の心に
密やかに、密やかに愛を語り、
ストーブの火を見つめながら
飲むコーヒーを思わせ、
ふと懐かしむその瞬間に
私を縛り付けてしまう。
女の魔性は
そうして私を動けなくして、
心を吸い取り、
夜空に口を開けた時の彼方の入り口から
--- それを スバルと
いうらしい
もといた場所へ帰っていく。
女の魔性は
私が心を満たすたびに
そのように現れるのだ
do_pi_can ド・ピーカン どぴーかん さて、これから 詩 小説 エッセイ メールマガジン