指の先から

指の先から何光年

その間に

万物は流転する

あまりに静かな星の光に

万物は眠るべし

指の先から何光年

浮いては消える

赤や青や黄色やの夜光虫達

その果ての人々は微笑むべし

涙するべし

 

        無限大のコアセルベート

       その貯えられたエネルギーに

       はてしない負荷をかけ

 

指の先から何光年

己を抑え

己を解き放ち

心の飛翔するがまま

宇宙をさ迷い歩き

星々を破壊し

 

        大きい、大きい

        あまりに大きい柄杓を持て余し

 

私、単なる無限大

指の先からアルコールを発散し

その先の何光年

夜風の冷たさに水洟すすって

その先の何光年を思い描く

 

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