「愛」と言うな

この光に

刃を砥ぐのだ。

過去を背負って

あまた降り注ぎ、

冷気すらも貫くこの光に

お前を刺し殺す刃を砥ぐのだ。

 

       俺は俺を知っていた

       俺はお前を知っていた。

       お前は俺を

    どうだ

       知っていたか。

       お前自身を

       知っていたか。

 

俺は氷柱になろう。

地面への命を欠いた点滴。

俺は氷柱になろう。

お前を殺すために、

時を刻んで伸びていく氷柱に。

いつしか時を意のままにし、

お前と俺との出会いを

すれ違いさせる。

 

        オリオン座なんぞ

        くそくらえ。

        ケンタウルスは、

        俺の手にかかり、

        ざら目模様の輝度の中で

        のたうちまわる。

 

スバルは、

スバルを失えるか。

この手で

刃を持ち、

スバルを抹殺できるのか。

 

do_pi_can   ド・ピーカン  どぴーかん  さて、これから  詩  小説  エッセイ  メールマガジン