君はのびやかにため息をついた。
ここには誰も来ないからね。
他の人達はもっと下で
縄跳びやボール投げ
そうか、君はコンピュータだったね。
行き詰まったデジタル回路みたい
キルセミニア
ルシネ
ヨミソスル
君は君の回路言語を必死で
僕に通訳する。
たった一つの指令
シャベルベシ
シャベルベシ
その指令に従うと、忙しすぎて、
喋る時は笑えない。
笑う時は喋れない。
さっきから煙草の数ばかり数えているね。
今日の君の中には、僕の煙草の数だけが
デクリメントされ、インプットされていく。
僕の知覚する数億ビット
君は その内のどれだけを
とらえているのだろう。
キルセミニア
ルシネ
ヨミソスル
その世界で
君は君なりの幸福を見つけた。
君達だけで創れる世界もあるはずだ。
どいつの頭の中にも
やたらおかしな悩みがこびり付いているから、
この空の下、ここから、
君の幸福を伝えてやるがいい。