またぞろ、左向きの芽が吹き出したか。
いかにも鳥でございの格好だが、実は、
飛べもしない植物性鳥類でしかないのだ。
だから、ごらん。
足が平べったく地面にへばりついていて、
たまに飛び上がれたとしても、たかだか、
どこかの時間に吸い込まれているだけなんだ。
なにせ騒々しいんだよ、こいつらは、
おちおち寝てもいられない。
根っこの無い、針千本の木の枝に
一羽残らず張付けられてしまえばいいんだ。