白き

白き餅食ふ

白きあなたの喉,

白き

白き歯にて笑ふあなたの

白き思ひ,

白き雪の上を走る

 

 

白きシーツに包まれて

白き笑みを浮かべ

白き心のままで

白き髪の人となり

白装束の日を向かえたまへ

 

 

白き雲に立つ

白き波浪にたとうべし

白き山の頂の

白き雷鳥の涙にたとうべし

白き心もて思ふ

白きあなたへの想い

 

 

白き洋服を着

白き波を見つめいしあなた

白き雲わき立つその向こうに

白きあなた,迎え入れし国ありしか

白きその思い出を,誰知る事もなく

白き箱に封じ込め

白きその国に旅立つというか

 

 

白きが故の

白きが故の

 

その悲しみ

抱きしめる術もなし

 

 

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