人類は麺類?
自宅から車で20分以内に3軒のおいしい蕎麦屋がある。
一口に蕎麦と言っても,粉や打ち方で,全然違う歯ごたえ,喉越しが味わえる。
店それぞれのオリジナリティーの出るところだ。
また,蕎麦屋には,アンティークな器や調度なんかが良く似合って,
店そのものの味わいも楽しめる。
広く取った窓から,六甲山をバックに教会の尖塔のある風景を見る事のできる店とか,
閑静な住宅街の入り口にあって,明るい店内でJAZZを聞きながら食べられる店とか。
蕎麦屋には,いい酒も置いてあって,昼日中,ぶらっと散歩がてら立ち寄って,
てんぷらなんかをつまみながら冷酒を程よくいただき,終りに蕎麦をつるっとかき込んで,
店を出るってのが,なんともおしゃれでいいよなと思いながら,一度もやった事が無い。
何故って,蕎麦屋って,結構高い。
讃岐うどんに比べて,なんであんなに高いんだろうと思う。
讃岐うどんの安さは,別の市場原理も働いているので,これは別として,うどん屋であんなに高いうどん屋は,ちょっと無いよな,と思いかけて,待てよ,あったぞ。
西宮から三田に抜ける山越え道の途中。
麺良し,出汁良し,器良し,調度良しのうどん屋。
あそこは,高いのだ。でも,うまいのだ。
うどんだけでなくて,牛スジを煮込んだ丼。これもうまい。
たまに,横を走り抜けながら,食べていきたい思いを振り切るのに苦労する店。
そう考えると,やっぱり,うまい店は高いのかな。