夜更けて
見上げた空に
いつの間にやら
オリオン座が光っていた
虫の音が
風に
冷たさを
忍び込ませる
静まった街の灯りよ
ちぎれた雲の飛び行く先を
夢に見るか
君
幼い少女の心にかえり
父母の手に
抱かれて眠れ
人生は
これから
君に優しい
碁を打つ老人のように
静かに
静かに
君に
優しい
雨は
既にあがった
月の出ぬ夜に
輝く星が
君の
さすらう先を
見届けるだろう
せめて今
眠れ
君よ
do_pi_can ド・ピーカン どぴーかん さて、これから 詩 小説 エッセイ メールマガジン