第九章              町の女 その二

 

 

何ともおかしな夢を見た。

突拍子も無い夢だったがやけにリアルで、目覚めても、夢の方が現実で、今の有様が実はその夢の中の夢なのではないのかと思えるような、そんな夢だった。

 

乾燥した荒野を歩いていた。

黄色い袈裟を着て、木をくりぬいただけの粗末なお椀を抱えていた。

どうやら修行僧であるらしかった。

大量の砂埃の舞う道だった。

足元に一匹の芋虫がいた。

もうとっくに干からびて、動けなくなっている。

が、摘み上げてみると、その赤黒い短い足が微かに動いていた。

まだ命はあるようだった。

芋虫は、干からびながらも短い醜い足を動かし、必死で生きようとしていた。

それを掌に乗せたまま半日ばかり歩くと、小さな井戸に行き当たった。

井戸は、その口のところまで豊かな水をたたえていた。

周囲は殺風景な乾燥地帯であるのにもかかわらずだ。

芋虫は水を求めていた。

そこには水があったが、水を与えたところで芋虫の命が永らえるとは思えなかった。

― 放り込んでください。

と、微かに声が聞こえた気がした。

辺りを見渡しても人っ子一人いない。向こうの枯れ木で、折れた枝が風に吹かれて揺れている。

そのリズムに呼応するかのように掌の上で、芋虫が哀れに蠢いている。

その足と足の擦れ合う音が、微かな声に聞こえたのかも知れなかった。

芋虫を見つめ、その掌を井戸の上に差出し、傾ける。

芋虫は掌から滑り落ち、水面をわずかばかり揺らして沈み込み、すぐに浮かび上がってきた。

そのまま数分浮いていたが、やがて黒い頭を上にし、蠢きながら井戸の底にゆっくりと沈み始める。

沈むにつれ、芋虫の姿が水中にぼやけていく。

と、その時だ。芋虫の思念らしきものが波長となって届いた。

それは、宇宙の破壊をイメージさせた。

一つの宇宙が壊れて行く時の鮮烈な波長だ。

様々なエネルギーが光彩となって眼前に溢れ、流れ出し、体全体が温もりで満たされる。

生命あるものの中にはすべからく存在する宇宙の大きさが実感できた。

その宇宙が、今、消え去ろうとしている。

たかだか芋虫一匹の死であるにもかかわらず、涙が溢れる。

しかし、それは悲しみの涙ではなく、歓喜の涙だった。

芋虫が新たな生に向かい、新たな誕生を遂げようとしている。

新たな宇宙の扉が開かれる。

その事に対する感謝の念が、こちらに向かってくる全ての波長に含まれていた。

だから温かいのだった。全身が歓びに覆い包まれる感覚だった。

涙は、とめどなく流れた。

やがて波長は霧散し、弱まり、消えていく。

水面が静かに空を映して揺れている。

芋虫の姿は完全に沈んでしまい、もう無い。

芋虫の宇宙は、一度霧散し、何処かで新たに構築されるのだろう。

その事が、実感として理解できた。

それが、この世の真実の一つの姿なのだと。

そして、その事と、その事を教えてくれた芋虫に深く感謝した。

 

目覚めて暫く、何度も夢を思い返してみる。

その不思議な感覚を心に呼び覚ます。

夢の中で感じた幸福感を反芻する。

その反芻は、かつて母親の胸に抱きしめられていた頃の幸福感を呼び覚ました。

とっくに忘れ去ってしまっていた筈の幸福感。その充足。

それを悠美と共有したいと言う思いが生まれ来る。

いや、あの芋虫が悠美そのものだったのでは無いかと言う、そんな想念が夏の日の入道雲のように湧き上がる。

あの夢は、かつてあった事なのか。それとも、今から起こるであろう事なのか。

どちらでも構わないと思う。

どちらにしても、悠美や自分が、何処から来て、これから何処に行くのか。

夢がおぼろげながらに一つの回答を用意してくれたような気がした。

 

「にいちゃんも、よう通うてくるのう。」

いつものたこ焼き屋で、頭の剥げた男に声をかけられた。

つややかな肌をしているが、年齢は五十少し過ぎた辺りと思えた。

「客ちゃいますねん。」

男が怪訝な顔でこちらを見て、

「客やなかったら、何しにここに来るねん。私服刑事か何かか?」

「いや、まぁ、フリーターやねんけど。女の子を取材して歩いてますねん。」

「そんなんで食うて行かれへんやろ。」

「そうやねんけどね。」

「取材して歩いとるんやったら良う知っとるやろ。なぁ、どの女の子が人気あるねん。」

「どのコやろ。」

「ケチせんと教えたれや。」

「いや、ほんまに知らんのですわ。まだ、取材始めたばっかりですねん。」

「なんや、しょうもな。」

男は、そう言うと、たこ焼きを一つ口の中に放り込む。

暫く口の中でもごもごしていたが、

「杏奈ちゃんが可愛いで。」

「杏奈ちゃん?」

その名前は知らない。まだ、町をうろつき始めたばかりで、数えるほどしか女の子の名前を覚えていないせいもあったが、それでも売れっ子の名前くらいは、頭に入っていた。

「かすみ屋の杏奈ちゃんや。覚えとき。」

「かすみ屋?」

男が、呆れたと言う顔をする。

「かすみ屋も知らんのか?」

「知りまへん。」

男は、いかにも得意気にかすみ屋の場所を教えてくれ、勝ち誇ったように店を出て行った。

「誰や、あれ。」

たこ焼き屋の亭主も首をかしげる。

ここでは、互いの氏素性は、知っていても知らない振りをする。

たこ焼き屋の亭主の反応は、当たり前といえば当たり前だった。

男に教えられた通りに町の南東角に、かすみ屋はあった。

背の低い塀の向こうは、もう高層住宅の入り口だ。

女が、子供の手を引いて、その中に入って行った。

「兄ちゃん、ええコいてるで。」

初老の女が声をかけてくる。

店の中を覗くと、中にはどう見ても四十前の細身の女が座って、艶然と微笑んでいた。

「杏奈ちゃんて、いてはる?」

「私です。」

中に座っている中年の女が答える。

低く静かで、包容力のある声だった。

「お負けさせてもらうで、兄ちゃん。」

初老の客引き女が言う。

「いや、客で来たんとちゃうねん。」

「何や、冷やかしかいな。ほんでも、どない?一回上がって行きはらへん?」

「また今度な。」

杏奈と言う源氏名の女が奥から出てきて

「ほな、お茶だけでも飲んで行って。」

「ほんでも、商売の邪魔したらあかんし。」

「大丈夫や。この店、常連さん以外にお客さんは来はらへん。じっと座っとるんも暇やしな。春江さんとばっかり喋っとってもなぁ、同じ話題しかせぇへんし。」

さぁどうぞと、茶を入れて差し出した。

「ほな、折角やから。」

と、上がり口に腰掛けて茶を受け取る。

「お菓子もどうぞ。」

「杏奈さんて、京都の方か?」

「宇治やねん。出てから二十年以上立っとるけど。何でわかるの?」

「いや、何や言葉遣いが丁寧やから。」

「そやろか。宇治出て、神戸に何年かおって、それから岸和田に十年くらい住んどったから、京都の方の言葉、全部抜けてしもうとるて思うてんねんけど。」

「ほな、この商売も長いんや。」

「まだ、五年程です。」

「え、ほな、この道に入ったのて。」

「三十も半ばから。珍しいやろねぇ、うちみたいなん。いまだに慣れへんよ。」

「やっぱり、金?」

「亭主が事業失敗してねぇ、えらい借金こしらえて。」

「逃げよった?」

「いや、うちと一緒。肉体労働で一生懸命にお金稼いだはるわ。漁船に乗ったり、海外に出稼ぎに行ったりして。うちも、最初は昼間の仕事と、夜の仕事、掛け持ちしたりしてたんやけど、やっぱり体がねぇ、続かへん。同じお金稼ぐのでも、こっちの方が体が楽やねん。ほんでもねぇ、うち、年が年やから、なかなかねぇ。」

どれだけ白粉で覆い隠しても、笑うと目じりや口元に年相応の皺ができる。

ただ、目的を持っているだけあって、目に力強い輝きがある。

無目的に金だけのために若い頃からこの世界に身を置いてしまうと、こうはいかない。

皮膚もたるみ、早々と老朽化の兆候が見え始める。

彼女には、それが無かった。だから、年増好みの男には人気があるだろうとは容易に想像できる。

しかし、やはりメインは、二十代前半の女の子目当てである。

町の中心部には、二十代前半の女の子の座っている店が山ほどある。

どうせお金を払うのならば、若い方がいいに決まっていると、この町を訪れる誰もがそう思うのだ。

ほとんど誰も、この町の片隅の年増の座る店の前までは足を運ばない。

たこ焼き屋で声かけてきた禿頭の男は、本当に少数派なのだ。

「たまに剥げ頭の男が来るやろ。」

「剥げ頭の?ターさん?」

「名前知らんねん。たこ焼き屋で声かけてきて、あんたの事えらい良う言うとったで。」

「いや、嬉しい。何て言うてはったん?」

「杏奈ちゃんは、可愛いて。」

「嬉しいわぁ。ほんでも、うちの事可愛い言うてくれはんの、ターさんだけやろなぁ。」

「あんたくらいの年で、そない言うてくらはるて、それ、ほんまもんやな。」

呼び込みの女が話しに加わる。

「何処で何してるかわからん亭主なんか放といて、ターさんに鞍替えしたらどうや。たしか、ターさんとこ店持ってる言うとったやんな。」

「三宮の輸入雑貨の店や言うてはったなぁ。」

「独身やろ?」

「そんな、春江さん、なんぼ独身でも、こんな商売してる女、本気で相手なんかせぇへんよ。」

「分からんよ。見る目のある男やったら、あんたの良さ分かるはずやで。」

「そうやな、それにそれが実現したら、ええ話書かせてもらえるで。その時は、もっとちゃんと取材させてや。」

「あかんあかん。うちには子供がいてるんよ。小学三年生や。おかぁちゃんに預かってもろうとるけど、亭主捨てても、子供捨てられません。」

「子供ごと面倒見てもらいいな。」

「そんなんあり得へん。」

「しかし、亭主が帰ってきても、ええ話やなぁ。これもええ取材ネタやなぁ。」

「そんでもなぁ、また借金よおけこさえて身売りさせられるんが落ちやで。」

杏奈が毅然として、

「うちの亭主は、自堕落で借金こさえたんとは違います。事業に失敗したのは、信頼していた従業員に裏切られたからです。」

「あんたが、こんな仕事してるんは、亭主知ってるんか?」

「知ってます。この間、言うたんです。乗ってる船が大阪に寄った時に帰ってきたんで。」

「ほんで、どないやったん?」

呼び込みの女が興味津々の顔で聞く。

「大分ショックやったみたい。」

「そらそうやろなぁ。」

「ほんでも、ちゃんと理由を言うたら、わかってくれた。それから、すまんなぁ言うてうちを抱いてくれた。」

「お暑いこっちゃな。ごっそさん。杏奈ちゃん、常連さんや。準備しいや。」

呼び込みの女が道の向こうにこちらに向かってくる男の姿を認めて言う。

「邪魔したらあかんから、行くわ。」

「ありがとう。また来てな。」

 

女房が体を鬻いでいる。

その事を聞かされて、男は深く悩んだ。

そういう事態を作り出した自分自身の不甲斐無さを責めた。

― うち、大丈夫やし。

女は、最初、男が怒りに任せて暴力を振るったりするのではないかと恐れ、ポツリポツリと切り出した。

それは無用な心配だった。

― すまん。

確かに、男は激しいショックを受けたようだった。

しかし、一言、

― すまん。

と頭を下げ、そのまま涙をボロボロ流し始めた。

女は、その背中を撫ぜ続ける。

女の優しさは、船に乗っても男の背中に残っていた。

― 早よ借金返し終わって、帰ってきてな。晴樹も待っとうし。

大型漁船の最後尾で、遠ざかる街を見つめながら、男は

― すまん。

街に手を合わせ、小さく呟く。

夕闇に包まれた街の灯が、飛び行くちぎれ雲の腹を照らしている。

― 必ず再起して、楽な生活させたるさかい。

 

「わいなぁ、杏奈ちゃんにプロポーズしよ思てんねん。」

何度かたこ焼き屋で会ううち、男が切り出す。

「そらそら。」

「あのコ、見かけによらずしっかりしてるで。わいの仕事、きちんとフォローしてくれるコやと思うねん。」

剥げた頭まで真っ赤にして言う。

「ターさん、見る目ありまんなぁ。」

「あのコは、こんな町に置いとける子やない。」

「ほんでもねぇ。」

言っていいやら、悪いやら。

「あのコ、亭主いてますで。」

「知っとる。」

「亭主のために働いてまんねん。」

「それも知っとる。そんなん、ちゃんと調査済みや。その上で言うてんねん。同情で言うとるわけでもないねんで。わいなぁ、この年まで仕事にかまけて、所帯持つこと考えてこおへんかった。お金出したら女なんかいつでも買えるて思うとった。ほら、肉体は、それでええわ。逆に肉体以上のもんは、求めんかった。素人のコとも付き合うたりもしとったけどな、肉体関係以上のもんは期待しとらんかった。」

ターさんの父親も手広く商売をしていたのだそうだ。大きな家に住んで、家族仲むつまじく幸せな家庭だと、子供の頃のターさんの目には映っていた。

が、よくある話で、夫婦間には冷たい風が吹いていて、父親は外に女をこしらえた。

「何人かこしらえとったらしい。それを母親は見て見ぬ振りしとったんですわ。家にきちんと金さえ入れてくれたらええと思うてたんやな。ところがな、悪い女にぶち当ってまいよったんや。後ろにヤクザがついとった。金になると見込んだんやろな、妊娠したの何のと難癖つけられて、ヤクザが家の前に来て嫌がらせしたり、商売の邪魔したり。そらもう、家の中、グチャグチャですわ。変な弁護士が来て、何やかやと、さもありそうな罪状あげつろうて民事紛争に持ち込んだりで、家族はバラバラ。そこに女が乗り込んできて、家に住み着いたんですわ。法律的に認められた行為やからて。その女が、母親に向かって好き勝手言うて、どれだけ嫌な姿を見せ付けられたか。母親、それで精神的に追い詰められて自殺ですわ。結局、父親も蒸発。わいが責任取らなあかんて、たかだか十六歳のわいに向かって、向こうの弁護士がほざきよった。」

「えらい話やなぁ。ほんでどないしたん?」

「刺したった。」

「え?」

「若干十六の餓鬼に法律も理屈もあるかい。力あるのみや。命張るのみやな。弁護士刺して、半殺しにして、少年院送られた。」

「ほんで?」

「ほんで、出てきて、必死で働いて、今や。そやからな、わいは女と弁護士だけは信じへんねん。長い話やったけど、それが言いたかってん。女は、結局、自分の利益になる事しか考えよらへん。弁護士も同じや。女と弁護士。シナ作って相手から金引き出すか、理屈並べ立てて金引き出すかの違いだけやな。まぁ、一番アホで情けないのは、隙見せてなんもかんも、わいらの人生までぶち壊してもうた父親なんやけどな。」

「それて、今まで結婚でけへんかった理由てか?」

「そうや。あれで、わいは女を信じられんようになってもた。それと、家族を持つ事が怖あてな。家族持ってもたら、万一わいが失敗したら、その責任、全部わいが持つ言うても、結局、そいつらに迷惑かけてまうねん。それが、怖いねん。」

「それて、もうとっくに亭主のために人生棒に振っとる杏奈さんやったら、それ以上に迷惑かける事もないからて、あんたの都合で杏奈さんにプロポーズしようとしてるて聞こえるねんけど。」

剥げ頭が下からぐっと睨む。

それなりに人生の修羅場を潜り抜けてきた腹の座った目つきだ。

が、出てきた言葉は、それとは裏腹に、

「ほうか。そんな風に取られる事もあるねんな。確かにそうやな。杏奈ちゃんにそんな風に言われてしもうたら、言い返す言葉なくなるやろなぁ。」

「いや、彼女は、そんな事言わへんと思うけど。」

「ええねん、ええねん。わいなぁ、真剣やねん。真剣やから、ちゃんと彼女を説得できる言葉と行動を持ちたいねん。例えな、彼女が、今見たいな事考えんでも、その近くの誰かが確かにそう言う可能性もあるわ。いや、あんたや、言うてるんとちゃうで。そうやのうて、そんな風な事を言われる事に対して、ちゃんと、そうやないて実証していかなあかんやろ。それが真剣な思いやて思う。」

「しかしなぁ、そんなややこしい事横に置いといて、ともかくぶち当たらな何も生まれへんわなぁ。」

「そうか。そうやな。たしかにな。しかしなぁ、何時言い出そう。プロポーズの言葉。」

そう言いながら、真っ赤にした剥げ頭の先をひたすら撫でさする。

余程思い詰め、緊張しているらしい事が見て取れた。

「ターさん、あんまり思い詰めんことや。」

「わかっとる、わかっとる。」

そう言って勢い良く店を出、かすみ屋に向かった。

「ありゃ、今まで結婚できんわけやな。」

たこ焼き屋のおやじが呟いた。

 

杏奈という源氏名を持つ女の姿が、町から消えたのは、その二週間後。

町を木枯らしが通り抜け始めた頃だった。

突然の事で、町の世話役の彰やんでさえ、その事を知ったのは当日の夕方だった。

「挨拶にも来よらんかった。」

そう怒る彰やんをなだめ、春江と言う呼び込みの女に事情を聞く。

実は、春江にも杏奈からは電話連絡しかなかったと言う。

それは、亭主の乗った船が消息を絶ったので、とりあえず子供を連れて亭主の実家に向かうと言う内容だった。

「確かな、亭主の実家の方は、この結婚に反対してた筈やねん。あのコ、そんなんで亭主の実家に帰って辛い目に会うんとちゃうやろか。」

「亭主の実家って、何処なん?」

「さぁ、東北やて言うてたけど。」

「大変なこっちゃな。」

「また戻って来てくれるやろか。」

「どやろ。」

「この町も辛いかも知れへんけど、もっと辛い事があのコの行く先に待ってるような気がしてなぁ。」

「そら、おばはん、縁起でもない。」

「ただの心配しすぎやったらええねんけど。」

杏奈という源氏名の女は、それっきり町には戻って来ない。

ターさんは、何度かたこ焼き屋にやって来て、女が帰ってくるのを待っていたが、やがて、町には姿を見せなくなった。

その後、ターさんの噂は聞かない。おそらく、商売で忙しい日々を送っているのだろう。

杏奈は。

茨城県神栖の安酒場で似た女を見たと、一時噂が流れた。知る人のみぞ知る、通り雨のような噂だった。