二つの想い

煙は愛を語るまい

 

俺は

お前の横に寝そべって

もう見飽きちまった起伏に

目をやるのだが

            朝だってのに

            まだ起きてるつもり ?

ポットがフツフツと音を立てている

コーヒーの匂いだらけのこの部屋で

俺達は何度同じ事を語り合ったろう

          しかたなしに

          本当にしかたなしに

灰皿からこぼれ落ちた時間を

お前は指でつまんでいる。