夜更け

冷めたコーヒーが、やたら苦い

吸いすぎの煙草が、肺に重い

夜更けのジャズが、気を滅入らせる

程よく酔ったところで、お前を抱く

妄想が、部屋うろつき

感覚が、指先から逃げ出し

空っぽの俺、舌絡めて笑う

車も、散乱した食べ物も、耳につく音も、

半径20メートルで、空転する

ただ、

朝待つばかり

ただ、

お前愛しいばかり

ただ、

さみしいばかり