「あなたのバトン」

 

 

 

あなたの手の中にあるバトン

おかあさんのおかあさんから

手渡されてきた生命のバトン

 

おかあさんのおかあさんは，

そのおかあさんのおかあさんから

そのおかあさんのおかあさんは

また，そのおかあさんのおかあさんから

 

手渡され，手渡され　

今，あなたは，それを握り締める

 

色は，何色？

どんな形？

 

あなたが，おかあさんから手渡された時の，

そのバトン

色も形もあやふやで，

あなたは，それを振ったり，しゃぶったりして

確かめるしかなかったはず

 

色や形は

あなたが決めた

 

ずっと，ずっと，昔からの

変わらぬ方法を

あなたは，どうしてか知っており，

その方法で，

あなたが色をつけ，

形を決めた

 

どんな色でも

例えいびつな形でも

途中で落っことして

汚れていても，

それは，あなたが伝えていくべきバトンなので，

恥ずかしがる必要は無い

 

胸を張って，

伝えていけばよい

 

昔からそうであったように，

必ずしも，自分の血を分けた相手でなくてもいいのだ

 

どこかで，

誰かに伝わっていく

 

その事を

信じていい

 

do_pi_can　　 ド･ピーカン　　どぴーかん　　さて、これから　　詩　　小説　　エッセイ　　メールマガジン

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