「ナニカであろうとする,あなたに」

 

 

それがナニであれ

ナニカを求めてもがく,

あなたが好きだ

 

でも,その前に

自分に立ち返れ

ナニカを

求めることよりも

何よりもまず,

自分であれ

自分であることを喜べる

あなたが

わたしは好きだ

 

目を見開けば,

この世は

喜びに満ちている

流されぬ心さえあれば,

あなたは

輝き続けられる

 

私たちは,どうやら

幸せを求めて

苦しみ続けるものらしい

欲望は

満たせば満たすほどに

大きく膨れ上がる

欲望に流されて

私たちの祖先は

世界を作り上げてきた

良かれと思い

そうしたのだ

だが,

その結果は思わしくない

遠い記憶のあちこちに残していった

様々な実験は

いい結果よりも

悲惨な結果のほうが多い

 

実は,

そのような実験など

必要なかったのだ

喜びや幸せを得るためには

自分らしく

目を見開けば良かったのだ

ああ,

いつから

いつの時代から

私たちは

その事を難しいと

感じねばならなくなったのだろう

 

そしてさらに,

なお,

私たちは

不幸な方向へと歩もうとする

 

まずいことに叡智を担っている人ほど

その傾向があるようなのだ

なぜなら,そういう人ほど,正しいか,間違いかを

判断基準としなければならない機会が多いからだ。

正しいか,間違いかで

選んではいけないようだという事を理解できる人が

段々と増えてきた。

正しいか,間違いかの判断は

相手を説き伏せるところにしか

成立しない

声を大きくすることにしか

役に立たない

 

だから,

せめて,私やあなたは,

自分に立ち返り,

自分のための

ナニカであることを求め続けよう

そのことに

喜びを見出そう

 

そのようにして,

時代を摺り足で歩もう

 

do_pi_can   ド・ピーカン  どぴーかん  さて、これから  詩  小説  エッセイ  メールマガジン

do_pi_can   ド・ピーカン  どぴーかん  さて、これから  詩  小説  エッセイ  メールマガジン