「逃避行 = 食べ続ける事 あるいは カニバリズム」

 



 

足を食べました

明日から,歩いて何処へも行かなくていいように

やっぱり,軟骨が一番美味しかったです

 

これで,一日,寝ていられると思いました

 

が,手があるだろうと言われました

手でやれる事がいっぱいあるはずだ

 

で,手も食べました

これで,重いアタッシュを下げて,あてどない外回りから開放です

手羽先ほどの脂っこさを期待していたのに、

若鶏でないので,かさかさしてました

 

手も足も出ないとは,この事でしょうと,まわりに訴えました

 

口と舌があるじゃないか

しゃべる事ができるだろうと言われました

 

で,舌をシチューにしようか,塩焼きにしようか迷った末に、

カルパッチョ風にしました

これで,もうしゃべれません

舌が無いと、味もわからない

でも,喉越しはヤモリの丸呑みに似てました

 

それと,先回りして目玉もいきました

もうこうなったら一気飲みです

視神経を小枝にくくり付けてもらって,アンパン競争みたいな要領で

二つの目玉を

胃に下り行く,DHA

これで,少しは頭がよくなるかなと,独り言

 

それを聞きつけられました

 

そうだよ,頭があるじゃないか

頭脳労働ができるじゃないか

 

それで,頭蓋骨カナヅチでかち割って脳味噌ストローでチュ―ッと吸い込みました

が,なんてこと,

吸い込んだ脳味噌は体内を一巡して再生されるのです

だから,吸っても吸っても,無くなりません

 

おかげで,私は、永遠に吸い続けるはめになってしまいそうです

 

ところで,このことって,

今後の性格形成にどのような影響を及ぼすのでしょうか。

 

do_pi_can   ド・ピーカン  どぴーかん  さて、これから  詩  小説  エッセイ  メールマガジン

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