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ストレッチ
ストレッチには、様々なプラス面が考えられます。
どんなプラス面があるか、まずは真剣にやってみて、そのプラス面を体験して見ましょう。
ストレッチをすると血管年齢が若返るのですが、何故だと思いますか?
規則的に身体を動かす事が心を強くする事につながるのですが、何故だと思いますか?
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昨日の研修の振り返り
手元のノートに、
(1)昨日の研修で得られたこと
(2)それを今後具体的にどのように活かすのか
について書き出しましょう。
次に、六人一組のグループで話し合ってください。
どんな事が話し合われたかを、後でどなたかに発表していただきます。
発表者はこちらで指定させていただきます。
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社会人のマナーについて考えましょう
社会は、大勢の人が一緒に行動をする場です。特に社会に出るとは仕事をする職場とも言えます。そこには、様々なルールや習慣があります。“自分さえ良ければ”という考え方では、人間関係はおろか、仕事もうまくいきません。自分の個性を活かしながら、周囲との調和も考える。その為に様々なルールが作られています。
ビジネスマナーとは一言でいうと、お互いが気持ちよく効率的に仕事を進める約束事です。
まず考えてみましょう、ビジネスに必要なスキルとは何でしょうか?
六人一組のグループで話し合ってください。
どんな事が話し合われたかを、後でどなたかに発表していただきます。
発表者はこちらで指定させていただきます。
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挨拶について
「あいさつ」は漢字で書くと「挨拶」、禅宗の言葉で「一挨一拶」が発祥だとも言われています。「一挨一拶」は、「一つ押す、一つ迫る」と言う意味だそうです。
つまり、「相手の心に迫る」、「相手の心と交流する」という意味でしょう。
「相手の心と交流する」うえで必要な事は、「相手を尊重する」「相手の気持ちをおしはかる」と言う事でしょう。それは、マナーの基本でもあります。
そうです、「挨拶」と「マナー」は、兄弟関係にあるんですね。
また、「挨拶」や「マナー」は、場の雰囲気を良くする効果もあります。
「マナー」にこだわりすぎて、場の雰囲気を壊すことがあります。それは、「マナー」の基本すら出来上がっていないせいか、「マナー」にとらわれ過ぎているせいです。まずは、「挨拶」と「マナー」の基本を身につけましょう。
挨拶する時に大事なことを考えて見ましょう。何が大事でしょうか?
次のような場合の挨拶の言葉を考えてみましょう。
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敬語、謙譲語、尊敬語
日本には古来より、「相手を立てる」「尊敬を表す」という習慣がありました。
相手と自分との立ち位置によって、尊敬語、謙譲語、丁寧語として
使い分け、相手に敬意を表してきました。
上記を絵にすると下のようになります。
特にわかり難いのが謙譲語ですが、これは、日本に古くから天皇制が存在していたためと考えられます。
つまり、天皇陛下の前で、天皇陛下以外の目上の人に尊敬の念をもって対応する時に、天皇陛下に使うのと同じ言葉遣いをしてしまうと天皇陛下に対して失礼にあたるので、自分が、さらにへりくだると言う言葉遣いが生まれたものと思われます。
海外のどこにも無い言葉遣いなのでしょうが、我々日本人にとっても混乱しやすい言葉遣いでもあります。
次の表は、日常よく使う言葉ですが、尊敬語、謙譲語、丁寧語で言ってみてください。
では、下記の状況にチャレンジしていただきましょう。
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名刺のマナー
社会人になると付き合いが多くなるのが名刺です。
名前や住所を書いて相手に渡し、後で連絡とりやすくするための道具ですが、日本では、相手の前では名刺を特に大事に扱います。(外人は、結構適当です)
名刺を受け取る時などは、相手の人格を受け取る気持ちで丁寧に対応します。
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電話マナー
電話は相手の就業時間内にかけるのが原則。
また電話をかける時間帯も、相手が忙しそうな時間や、始業直後、終業直前、昼休みは避ける、などの配慮が必要です。
話を聞くときには、「きちんと聞いています」ということが相手に伝わるように、言葉や態度でアピールしていくことが大切です。
=電話 かけ上手のポイント=
(Step.1)メモ、手帳、資料、筆記用具などを準備
ビジネスの場合、電話をする時間の目安は「1件につき3分」と言われています。要領よく用件を伝えられるように、事前に整理しておきましょう。
(Step.2)社名と姓を名乗る
「○○社の△△と申します。いつもお世話になっております」
(Step.3)取り次ぎをお願いする
「恐れ入りますが、××課の□□さま(□□部長)をお願いいたします」
(Step.4)相手が不在の場合
原則として電話をかけた側からかけ直すのがマナーです。
「失礼ですが、何時ごろお戻りになりますでしょうか」 「では、そのころにもう一度お電話いたします」
(Step.4)相手が出たら
「○○社の△△と申します。いつもお世話になっております」
「○○の件でお電話いたしました」
「今、お時間はよろしいでしょうか」「2,3分よろしいでしょうか」など、相手の都合を確認してから、すみやかに本題に入り、手短に用件を伝えます。
(Step.5)伝言を頼む場合
「お忙しいところ恐縮ですが、伝言をお伝えいただけますでしょうか」
伝言の中身は簡潔に。念のため、伝言を受けた相手の名前を聞き、メモしておくようにします。
「失礼ですが、お名前をおうかがいできますでしょうか」
電話をかけたほうから先に切るのが原則ですが、相手が目上や顧客などの場合には、相手が切ったのを確かめてから受話器を置くようにします。
(Step.6)終わりの挨拶をする
「(今後とも)よろしくお願いいたします」
「(お忙しいところを)どうもありがとうございました」
「それでは、失礼いたします」
などの言葉を、状況に応じて組み合わせるなどして使い分けます。
(Step.7)電話を切る
挨拶をしてから3秒間ほど待って、静かに受話器を置きます。
=電話 受け上手のポイント=
電話を受けたときの第一声は、その会社の社風を相手に印象づけるもの。いくら苦手だからとオドオドとした態度や暗い声で電話に出ては、マイナスの印象を与えてしまいかねません。間違っても「こんなところと取引して大丈夫かな」と不安に思われないよう、まずは明るくハキハキした受け答えを心がけましょう。
(Step.1)呼出音が鳴ったら、2回までに出る
やむを得ず3コール以上鳴った後に電話を取った場合には、開口一番「お待たせいたしました」の一言を添えましょう。
(Step.2)「はい。○○会社でございます」
「もしもし」「はいはい」は×。午前中の早い時間の電話なら、「おはようございます」の第一声で出ると、さわやかな印象が残ります。
(Step.3)相手が名乗ったら、復誦し、挨拶をする
「□□商事の△△様でいらっしゃいますね。いつもお世話になっております」
相手の名前を復誦(ふくしょう)するのは、たとえば「斎藤」と「佐藤」といった聞き間違えを防ぐためです。
●相手の名前が聞き取れない場合
「恐れ入りますが、もう一度お名前を伺えますか」
と丁寧に聞き返します。聞き取りにくい場合には、
「どのような字をお書きになるのでしょうか」
と漢字で確認すると良いでしょう。
<自分が指名されたとき>
(Step.4)相手からの用件はメモを取りながら聞き、必ず復誦する
「はい。○○の件は××ということですね」
「それでは念のため、復誦(ふくしょう)させていただきます」
(Step.4)指名された社員の名前を確認する
「課長の××でございますね。少々お待ちください」
●相手が名乗らなかった場合
「課長の××でございますね。失礼ですが、どちら様でいらっしゃいますか」
(Step.5)終わりの挨拶をする
「(今後とも)よろしくお願いいたします」
「お電話、ありがとうございました」
「それでは、失礼いたします」
などの言葉を、状況に応じて組み合わせるなどして使い分ける。
(Step.5)電話を保留にして、指名された社員に取り次ぐ
「□□商事の△△様から(○○の件で)お電話が入っています」
仕事以外のセールスの電話など、本人が出たくない電話もあります。取り次ぐかどうか、本人に一言確認しましょう。
●指名された社員がすぐに電話に出られない場合
相手を待たせるのは30秒まで。それ以上かかりそうなら、
「お待たせして申し訳ありません。少々時間がかかりそうですので、後ほどこちらからお電話いたしましょうか」
などと相手の意向を確認する気配りが必要です。
(Step.6)電話を切る
相手が受話器を置いたのを確認してから、静かに電話を切る。
(Step.6)指名された社員が電話に出る
「お待たせいたしました。××でございます」
電話応対で覚えておくと便利なフレーズ
スマートな電話応対のコツは、よく使うフレーズを覚えておくことです。
電話の内容に集中するためにも、歯切れ良く丁寧な応対のフレーズを頭に入れておきましょう。
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来客への対応
お客様と接する時、あなたは会社の代表者です。あなたにとっては大勢のお客様の1人であっても、お客様にとっては、あなた自身が会社のイメージとなります。心の行き届いた応対を常に心がけましょう。
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訪問編
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上座と下座
上座、下座も、古くからある日本ならではの習慣かもしれません。
上座、下座を頭に入れていると、歌舞伎を観るにも、落語を聞くにも、面白みが少し変わってきます。
あの吉本新喜劇にもちゃんと上座、下座が守られています。
==== 昼 食 ====
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KJ法形式ディスカッション
「10年後、あなたは社会人として、どのような強さを身につけていると思いますか?」
ポストイットに身につけていたい強さを最低5枚は書き出してください。
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これからのあなたの行動指針
これからのあなたの行動指針を一つ、書き出してください。
各チームに一枚配った用紙に、あなたの会社名、名前を記載した上、行動指針を書き出してください。
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最終発表
各チームで、KJ法ディスカッションの内容を発表。
その後、一人一人、自分の立てた行動指針を、何故それを選んだのかという根拠も付け加えて、発表していただきます。
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終わりに
さて、これで二泊三日の研修は終わりです。
長い研修で疲れたでしょう。皆さん、よく頑張りました。
しかし、本当に大事なのは、これからです。
これからの人生の中には、苦あれば楽あり。
ふさぎ込んだり、くじけたりする事もあるでしょう。
しかし、もう終わりだと思わない限り、何とか打開する方法が見つかるものです。
けっしてあきらめずに、人生を切り開いて行ってください。
あるお坊さんは、
「人生とは、もともと辛く苦しいだけのものだ。工夫したり、努力したりして楽しくするのだ」と言いました。
ある精神科医は「先の事ばかり考えるから不安になる、過去の事で悔やんでばかりいるから落ち込む」と言っています。
「目の前にある課題に必死で取り組み、それをクリアしていく楽しみをひたすら追いかけていると、いつの間にか幸せな気分になる」と言った心理学者もいます。
どの言葉も真実かと思います。
つまりは、楽しいだけの人生は無く、苦しいばかりの人生も無いということなのでしょう。その時その時の努力が大事なのだということですね。
皆さん、ぜひかんばって楽しい社会人生活を送ってください。
長時間、お付き合いいただき、本当にありがとうございました。