「雑 記」
闇に流れるのは
愛を失ったものの叫び
その無限を信じて しがみついていた
雨の向こうに 悲しみの灯が一つ
水滴にぼやけて輝いている

死は 愛の充足を保証しているという
生命がそこで途切れる時、
人が持ち得るのは 愛だけだという
世界が青い透明体である事を
信じていたいのは 何も
僕だけじゃあるまい

思い出の向こうに
  何だろう
胸をしめつけるものがある
どこまでも続く道
青い空
白い雲
いつも輝いている太陽
道はどこかで曲がっていて
その曲がり角に
君がいるのかも知れない

昔も 今も
そう 昔も今も
僕は夢想する